遥かなる水の音 – 村山 由佳
村山由佳の作品は高校の頃に天使の卵かおいコーシリーズのどちらかでハマって、ほぼ一通り読みました。
なんとなく読み返したくなってこちらを再読。
数年ぶりに読んだ前作のダブルファンタジーが女性の性欲求に大胆に切り込むという、これまでの村山由佳の作品とは大きく違う作風なのに驚き(良し悪しですね)ましたが、本作はそこまで露骨な描写もなく、のめりこむことができました。
本作は異国情緒の描写が素晴らしく、地中海からアフリカの風景や匂い、音までもが目の前に広がるようでした。
僕は村山由佳が描く異国の風景が大好きで、恋愛は二の次かもしれません。
野生の風のアフリカ、翼のアリゾナ、青のフェルマータのオーストラリア、本作のモロッコ…
改めて考えてみると、僕が「いつか行ってみたいなぁ」と思っていた国の大半が村山由佳作品ですね(笑)
おいコーシリーズには手を出さなあかもしれませんが、しばらく村山由佳作品を読み返したいと思います。
そういえば。
本作でパリに旅行にきたフラワーコーディネーター志望の女の子二人組って同じ村山由佳作品の「すべての雲は銀の」に出てきた美里ちゃんと花綾ちゃんなんですね。
村山由佳作品でこういうコラボ?はあまりないような気がしたので新鮮でした。
- 作者: 村山由佳
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/11/20
- メディア: 文庫
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