いけだたけし 「34歳無職さん」

34歳無職さん 1 (コミックフラッパー)

34歳。一般に働き盛りと言われる三十代半ば。その人生の最盛期に彼女は色々と思うことあって“１年間何もせずにいよう”と決めます。でもって始まる無職ライフ。新しい掃除機に一喜一憂したり、夜の街に耳を済ませて銀河鉄道に想いを馳せたり・・・急がず、焦らず、働かずな無職さんの日常をそっと覗いてみませんか？

2chのまとめブログか何かで気になってKindleにて購入。

34歳の女の人が一年間無職をしてみるというゆるふわ系漫画です。

朝起きて布団を干すだけで一話終わったり、掃除機を買い換えるかどうか悩むだけだ1日終わったり…

平日は仕事、休日は子供達に追われる僕からすると理想とは言いませんが、絶対に実現できない生活を垣間見ているようで、なぜか目が話せません。

単にゆるい日常系漫画かと思いきや、どうやらこの無職さん、バツイチ子持ちだそうで、回を進めるごとに子供の影がチラホラと。 子供が出てくる回は少し物悲しい雰囲気もあります。

無職でいることで世の中に追いていかれるのではないかという不安や元夫に引き取られた娘との距離感、現役バリバリで働く友人との悩みなど、ゆるふわ日常回の中にぐっと本腰を入れたくなる本気回もあって油断できません。

でも大半はゆるふわ系なのでさくさく読めます。 日々忙しく暮らしている人が息抜きついでに自分の立ち位置ちを改めて考えられるいい作品だと思います。