「人間失格」 読了
- 作者: 太宰治
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1990/11/20
- メディア: 文庫
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夏休み前だからか昔からの名作が本屋のレジ前に陳列されていたので思わず購入。太宰作品は今作も含めて読んだことがなかったので、いい経験になりました。 主人公の鬱々とした独白が続く本作ですが、僕は基本的に底抜けに明るい人間なので、主人公の持つ人間に関する恐怖であったり歪な人生観にはあまり共感を得ることはできませんでした。きっと、ある種の人たちにはとても共感できる作品なのでしょうけれど…
幸いなことに主人公が道化を演じる理由には少し共感できる部分がありました。自分の内面に食い込む問題なので理由が書きづらいのですが。
本人の生い立ちや経歴をもっとよく知れば違う味わいや解釈が出てくるのかもしれません。他の太宰作品も気になりますし、いくつか主要作を読んだ上で本作を改めて再読したいと思います。
そういえば。 何年か前に情熱大陸で俳優の生田斗真氏の特集をしていた際、本作の映画版の撮影風景が取り上げられていたのが印象に残っていたせいか、読んでる間は主人公=生田斗真氏で脳内再生されていました。 生田氏が出演している映画版も気になる所なので、機会を作って見てみたいと思います。