仕事で少しずつAzureを利用する機会が増えてきました。 とはいえ僕の仕事の範囲ではかなり小規模な利用にとどまるので、構成を悩むほどの規模ではないのですが。
前から気になっていた冗長性について自分なりにとりまとめ。 この辺りの情報はちょっとググれば出てきますが、まとめないと忘れてしまうので…
(下記の情報は執筆時点の情報です。古くなっている場合があるのでご注意下さい)
リージョンやリージョンペア、可能性ゾーンについて
名前 | 英語 | 説明 |
---|---|---|
地域(ジオ) | Geography (Geo) | 少なくとも 1 つの Azure リージョンを含む世界の定義済みの地域(日本、北米など) |
リージョン | Region | geo に含まれる領域で、1つ以上のデータセンターが含まれる |東日本、西日本など |
リージョンペア | Regional Pair | 同じgeo に含まれるリージョンで、ペアになっているリージョン。Azureの計画メンテナンスやアップデートなどは同時に実行されない(日本なら東日本と西日本) |
可用性ゾーン | Availability Zones | 一つのリージョン内で、電源・冷却手段・ネットワークが独立したデータセンター。最低 3 つのゾーンが存在している (一部のリージョンのみ) |
可用性セット | Availability Set | 複数のVMをグループ化できる。障害ドメインと更新ドメインがあり、それぞれのインスタンスに配置することで単一障害点を減らす。可用性ゾーンとの違いは、別のリージョン間で可用性セットのレプリカは非推奨となっている。 |
可用性セットがわかりにくい…
冗長オプションについて
名前 | 英語 | 説明 |
---|---|---|
ローカル冗長ストレージ(LRS) | Local Redundant Storage | 同一リージョン内の同一ストレージ内にある3つのレプリカ。3本でRAID1のイメージ |
ゾーン冗長ストレージ(ZRS) | Zone Redundant Storage | 同一リージョン内の可能性ゾーン間でレプリカを構築。可用性ゾーンが利用できるリージョンのみ |
Geo冗長ストレージ(GRS) | Geo Redundant Storage | リージョンペアになっているリージョン間でレプリカを構築 |
読み取りアクセスGeo冗長ストレージ(RA-GRS) | Read Access GRS | GRSはフェールオーバーにダウンタイム(1時間程度?)を必要とするが、RA-GRSなら読み込みのみであればリアルタイムにフェールオーバーできる |
GRSやRA-GRSのフェールオーバーは非同期で行われるため、最終同期時刻等を確認する必要がある。 この辺りの注意については別途調査してとりまとめたい。
Redundantって何て読むの… リダンダントゥ?
Paasサービスの冗長性
SQL Database
- 完全、差分、トランザクションログのバックアップが自動的にRA-GRSでバックアップが取られる。
- トランザクションログは5分~10分、差分バックアップは12時間程度
- リージョン間でフェールオーバークラスタを構築することもできる(別コスト)
Web Apps
- 調査中…
参考リンク
お待たせしました!#Azure Availability Zones (可用性ゾーン)が日本(JAPAN EAST)で提供開始。各ゾーンのDCはそれぞれ独立した電源元、ネットワークアップリンク接続、冷却源を保持、互いの物理的な障害に影響を受けないよう構築。AZ構成の仮想マシンSLAは99.99%。https://t.co/RLk1E3LMTL
— Akio Sasaki / Azure @ Microsoft (@saxak) April 22, 2019