先日からまたまた物語シリーズを読み返しているのですが、とても気になる台詞があったので少しメモ。
「間違いを正す」という行為は人を「正しいことをしている」気分にさせてくれるということだ(終物語下・76P)
ニュースでよく取り上げられているヘイトスピーチの集団であったり、違法行為を投稿したユーザーの個人情報を執拗に追いかけたり。
それは「正しいこと」ではなく「間違いを正す」方なんだろうなぁと。 (ヘイトスピーチやバカッター炎上を容認している訳ではありません)
僕自身もSNSで矛盾や不備のある投稿にやっきになってツッコミを入れている時は「正しいこと」をしている気になっていたんだろうなぁと思うと反省するしかありません。
間違いを正して自分が正しいことをしているような気にならないよう常に気をつけていきたいなぁと思いました。
…とまぁとこんな誰しもが思うような浅い考えにきっちり反論してくるのが西尾維新だなぁと思ってみたり。
もしも批判的な気持ちでそういうことを仰っているのであれば、「間違いを正す」を正義と取り違えている人達の「間違いを正すこと」で正義を振りかざしているという矛盾を指摘しないわけにはいきませんね(終物語下・76P)
ぐぅの音もでないとはまさにこのことです。
- 作者: 西尾維新,VOFAN
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/04/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (27件) を見る