「海がきこえる (徳間文庫)」 氷室 冴子
- 作者: 氷室冴子
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1999/06
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高知の高校を卒業した杜崎拓は、東京の大学に進学し、一人暮らしを始めた。その矢先、同郷の友人から武藤里伽子が東京の大学に通っていると聞く。里伽子は高知の大学に行っていたのではなかったのか?拓の思いは、自然と2年前のあの夏の日へと戻っていった。高校2年の夏の日、訳あって東京から転校してきた里伽子。里伽子は、親友が片思いする相手だけだったはずなのに…。その年のハワイへの修学旅行までは…。
高校生の頃貪るように読んでた作品。 Amazonで上下セットを見つけたので衝動買いしました。
ジブリ作品の中でも一、二を争う知名度の低さの本作品。実はアニメ化されたのは原作の上下巻の上巻だけなのです。
僕は高校時代を描いた上巻よりも、大学進学後の様々な人間模様が入り混じる下巻の方が好きですね。
- 作者: 氷室冴子
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登場人物同士が家電話(!)で連絡をしあっていたり、服装のセンスが時代を感じるものの、今読んでも十分楽しめる作品でした。
一番驚いたのが主人公が上京して一人暮らしをはじめる時に「仕送りは家賃とは別に12万やしね」と母親に言われた一コマ。 仕送り12万って!12万!! バブル恐るべし…
高校時代に読んだ時と反応するポイントが変わったなぁとしみじみしました。
実は続編が計画されていたものの、作者の氷室氏の急死により頓挫したとか… 残念です。