「星の王子さま」 読了
- 作者: サン=テグジュペリ,Antoine de Saint‐Exup´ery,河野万里子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/03
- メディア: 文庫
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これ以上有名な本はないんじゃないか?というくらい有名な本作。実は今回始めて読みました。もしかすると小さい頃に絵本で読んだかもしれませんが、全く記憶に残ってないので、これが初読ということで。
ぼくが描いたのは帽子ではない。それは像を消化中のボアだったのだ。そこでぼくはボタのおなかの中を描いてみた。おとなたちにもわかるように。おとなって、いつでも説明してやらなくてはならない
会社と家を往復し、日々仕事に追われる毎日を送っている自分としては色々と考えさせられる(この表現嫌いなんですが)内容でした。その中でも、引用の文書に一番ハッとさせられました。
二歳になる娘が自分で書いた絵を見せてくれる時、必ず「◯◯書いたよー」と説明してくれています。もし説明がなかったとしても、僕の方から「何の絵を書いたの?」と説明を求めていました。当たり前の話といえば当たり前の話なんですが、子供の視点から見たら「おとなって鈍感だなぁ!」と思われても仕方ないのかもしれません。
「こんな王子さまのような心で生活していけたらどんなに素敵だろう」と思うものの、やっぱり仕事をして「ビジネスマン」にならなければ生きていけない「おとな」な訳で。せめて子供と接する時はこの王子さまのような素直な気持ちを忘れないようにしたいと思いました。
そういえば、僕が読んだこの「星の王子さま」は2006年に著作権が切れたあとに発売された「新訳物」だそうで、国内で長く読まれ続けていたのは「内藤訳」らしいですね。
やかり新訳物と内藤訳では解釈や表現の違いがあるらしく、賛否両論なようです。せっかくなので「内藤訳」を続けて読んでみようと思います。感想は、また。